看護師を辞め、新たな挑戦として林業への転職を志したものの、最初にぶつかったのは「求人情報の圧倒的な少なさと閉鎖性」という大きな壁でした。
本記事では、私が感じた『問題提起』的な内容になります。
あくまで主観的な話であり、私の地域の話であるため、日本全国に言えることかどうかは分かりません。
1.ハローワークや公的機関の限界
仕事探しといえばハローワークですが、林業の求人は非常に限定的でした。
現代社会ではハロワ以外にも様々なサイト・アプリなどがありますが、どれを探しても林業に関してはハロワと同じorそれ以下の求人数しかありませんでした(少なくとも私の住む地域では)。
- 求人の大半が「森林組合」であり、民間の林業事業体の募集はほとんど見当たらない。その森林組合の求人も数件程度しか見当たらず。
- 一応ずっと求人を出している事業体もあったが、私の現住所(地方都市)から車で片道1.5時間以上かかるような地域ばかり。
- 各都道府県に設置されている「林業労働力確保支援センター」に相談してみたものの、基本的にはハローワークと連動した求人しか扱っていない。
・「林業労働力確保支援センター 」https://www.nw-mori.or.jp/shien-center/
2.「林業事業体ガイドブック」の落とし穴
業界の(一応?)公的な冊子として「林業事業体ガイドブック」が存在しますが、ここにも盲点がありました。
- 掲載されているのは、国の補助事業である「緑の雇用」に加盟している事業体のみらしい(林業労働力確保支援センター職員からの情報)。
- そこに加盟していない地域の小さな事業体については、存在も含めて支援センター側でも把握できていない(これまた林業労働力確保支援センター職員より)。
3.ネット検索に引っかからない「隠れた事業体」
実際に「◯◯市 林業」と検索しても、民間企業のホームページはほとんどヒットしません。私の住む自治体でもネット上では2つしか見つかりませんでした。しかも片方はここ数年間新規採用がずっとナシ!
空っぽの頭を捻り、「昔あったタウンページ的なものならイケるのでは!?」と思ったが、本のタウンページなんぞ持ってない。ネットのタウンページで「〇〇(地域名) 林業」で調べても出てこない!
しかし、偶然飲み屋で「市内で小さな林業会社を経営している」という方と知り合う機会がありました。つまり、事業体は存在しているのに、名前を知らなければ検索すらできない状態になっているのです。しかし、名前が分かって検索してもgooglemapのレビューなど、第三者情報は少し出るものの、公式HPとかが無い。
結論:若手不足を憂う業界・行政の「努力不足」
比較的若い経営者がSNSやネットでの広報を頑張っているケースを除けば、大半の事業体は世の中に存在が表面化していません。(実際、遠方で諦めましたが、クールなホームページを作ったり、カッコいい写真冊子を説明会で配っている方もいました)。
業界に知り合いがいない未経験者にとっては、実質的にハローワークしか窓口がないのが実態です。
世間では「林業労働者の平均年齢が52歳」「林業業界は若手不足」と盛んに言われていますが(現代ではどの業界も人手不足でしょうけど)、これでは事業体・行政ともに一般企業が当然のように行っている「求職者に届くための採用努力」が圧倒的に足りていないと思わざるを得ません(くどいようですが、少なくとも私の住む地域の話です)。
せめてホームページくらい作ればいいのに…
さいごに:まだ希望はある
救いなのは、こうした情報発信の課題がありながらも、近年は20代〜40代の若い就業者が増加傾向にあるという点です。本稿執筆時点で私も「緑の雇用」の研修を受けておりますが、若手はかなり多いですね。私の班なんて6割が20代。昨年チェーンソーの資格講習を受けた時も、全体の6割程は20~35歳で、中には東京から来た女子大生や、就職先(何故か営業職)が決まった大学生もいました。
だからこそ、よりオープンな情報収集ができる環境が求められています。
自分もその一助になれたらいいなぁ…


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